スコープをのぞいた瞬間、相手の選んだ小さなトランプやコインがわかります。
たとえ仕掛けを知らなくても、のぞくだけでどれを選んだかわかってしまうので、選んだ人はもちろん、まわりで見ている人や、のぞいた本人までもびっくりします。
そのほかに紙に書いた事柄も当てられるので、好きな人の名前、いま食べたいものなど、さまざまなものを当てる使い方ができます。
考案:下村知行(2007)
相手の選んだものを当てるメンタルマジックの原理はいろいろなものがあります。
選ばれたものを箱や封筒に入れさせたあと、密かにそれをのぞき見るようになっているもの。
あるいは、道具の仕掛けによって何らかの秘密のサインが出るようになっており、そのサインをマジシャンが読みとって、それを当てるというものなどです。
同じ現象でも、ユニークな演出にあたるのが、マジシャンが当てるのではなく、選んだ人以外の観客が、マジシャンの代わりとなってそれを当てるというものです。
道具の仕掛けが秘密のサインを出すトリックで、仕掛けを知らなくてもそのサインが認識できるときに、その演出が成立します。
「魔法のスコープ」は1989年に発表した「超能力スコープ」がもととなっているマジックです。
相手に自由に書かせたものを使って当てられるようにして、幅広い演出を可能にしました。
さらにスコープにもメカをほどこし、当てられる状態、当たられない状態を切り替えて、相手に渡せるようにしています。
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