「サイ・エンドフィールドのカードマジック」は、ダイ・バーノンの作品集などの著作で知られた、著名な奇術書著者であるルイス・ギャンソン”Lewis Ganson”の”Cy Endfield’s Entertaining Card Magic”を邦訳したものです。
日本が世界に誇る奇術碩学、高木重朗氏による翻訳で、金沢文庫から出版されていました。
サイ・エンドフィールドは本業は映画監督で、今で言うB級映画のような作品が多かったと思います。
趣味のマジックの世界では正統派のカード奇術家として著名で、近代カードマジック史に確固とした足跡を残している人物です。
1975年に発行されたこの本は、まだまだカードマジックに関する情報の少ない時代、カードマジックを志す人のバイブル的な位置づけの本となり、多くのマジシャンに影響を与えています。
実際、内容は今見ても素晴らしく、1955年出版のこの本を邦訳紹介された高木重朗氏の慧眼には敬服するばかりです。
「サイ・エンドフィールドのカードマジック」の解説作品
ルイス・ギャンソンによる”Cy Endfield’s Entertaining Card Magic”は元々60ページほどの小冊子が3部構成となった本でしたが、日本語版「サイ・エンドフィールドのカードマジック」ではこれらが1冊にまとめられています。
日本語版で、第一部、第二部、となっているのがそれぞれ、原著では別々の冊子となっていた内容です。